谷本真由美

自分の意見をハッキリと言わずに本音と建前を使い分けたり、「おもてなし」と称して過剰なサービスで客の自由を奪ったり、「謙遜」の意味で自分の家族や会社の悪口を言ったりする。外国人からすれば、「意見が言えないのは自信がないから」「サービス提供のために監視されているようだ」「気に入らない環境に身を置き続けるのは能力不足の証」と、とにかく悪い印象ばかりが付いて回るばかりである。日本人としての美意識は、外国人から感心されるどころか、まったく違った受け止められ方をすることを理解するべきだろう。